こんにちは。
3月も徐々に終盤へ差し掛かってきました。
外気温も上がり日中はかなり暖かくなって過ごしやすい日も増えてきております。
そしてこのくらいの時期から気になるのが『春濁り』。
という訳で本日はこの時期から徐々に起こる『春濁り』についてです。
透明度が下がる!?春濁りとは??
気温も暖かくなり、海に繰り出すダイバーが増え始めていくこの時期。
海では春濁りという現象が始まります。
春濁りとは、この時期に透明度が下がる現象の事です。
ちょうど春先~にかけて濁り始めるのでダイバー用語で『春濁り』と呼ばれております。
春濁りの原因は??
春濁りの原因としては植物プランクトンの大量発生が一番の要因です。
海の水温はお風呂と同じように水面と水底で水温差があります。
(深くなるほど水温は下がります)
そして、この水温差は秋から冬にかけての時期は比較的少なく、冷たい海水と暖かい海水の境界線ともなるサーモクラインが発生しずらくなます。
したがってしきりがなくなった海水は浅いところも深いところも海水が循環されます。
それにより深場に沈殿していた栄養たっぷりの海水も浅場へ行きます。
浅場へ到達した栄養たっぷりの海水に温かい春の日差しが降り注ぎ植物プランクトンが一気に増殖を始めます。
これにより海水が一気に濁る状態が生まれるという訳ですね。
また、ちょうどこの時期には中国から飛んでくる黄砂によって砂漠のミネラルが海の栄養分となり、
植物性プランクトンの繁殖を増殖させていたり、
冬場海水温が低い時期に育った海藻類が水温の上昇と共に枯れ、溶け出すことも原因の一つとして言われております。
春の濁りの期間は??
濁りと聞いただけで避けたい・・・
そんな方は多いともいます。
しかしこの春濁りに関しては自然現象なので実際、いつまでが春濁りという明確な線引きはありません。
例年ですと3月中旬~4月下旬が一般的ですが、比較的長引く年もあれば、すごく短い年もあります。
また、春濁り中に黒潮などが入ると一気に透明度が回復し、その後3日後には元通りなんてことも・・・
といったようにあくまで自然現象なのでこればかりはいつまでというものはありません。
春の海の楽しみ方
透明度が悪い海。
そんな海の楽しみ方ってどんな楽しみ方があるのか??
・ダイビングスキルのアップへ!
透明度が悪い海でのトレーニングはダイビングスキル向上へもってこいです。
コンパスの見方や残圧の確認なども普段の海よりも念入りに行わないといけません。
また、着底して濁してしまうと、ただでさえ濁っているので余計に濁してしまうことになります。
春先のまだ海がすいている時期に一気にレベルアップしちゃいましょ!
・春濁りならではの写真が撮れます!
海がグリーンなので背景をグリーンにしたり、黒抜きの写真が比較的撮りやすかったりと春濁りならではの写真を撮影することができます。
濁って暗い海では光の当て方などがとても分かりやすく勉強になります。
皆さんも挑戦してみましょ!
まとめ
伊豆の海には陸上と同じように四季が存在します。
陸上で四季を楽しむように海中でも四季を楽しむことができます。
この春濁りも海にとってはとても大切なことです。
せっかくこの時期にしか楽しめない海なのだから思いっきり楽しんじゃいましょう!